「アメリカにも “演歌 ”があったのか!?」
この曲を聴いた人は、そう思うかもしれない。
そのくらい “粘る”。
例えば 歌詞で It’s a lonesome old town という部分は、こう歌う。
♪ イ― ッァ ロオォオォオォオン サムオル タァ~ア~ゥンァ ♪
まるで都はるみ みたいだ。

粘る!粘る!アメリカン演歌。
演歌のベースの一つに、民謡があるように、
この いわば“アメリカン演歌”のベースには
ヒルビリーやブルースが薫る。
● ヴィブラートというよりは“小節”(こぶし)。
● 言葉と言葉の間(ま)を取る。
● 発声は、舌をやや持ち上げる感じで、鼻腔から頭骸へ音を響かせる。
以上のような特徴を持つ
ケイの歌には、
憂うつさや淋しさに負けない、力強さがある。
『BLUE STARR』 Kay Starr 1957年録音
追記:
ジャズ・ヴォーカリストとして紹介したが、
この人、基本的にはポップス歌手らしい。
アルバムの収録曲も、ジャズだと思って聴くと、
やや雑多な感じがするかもしれない。
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