モーツァルトといえば、この作品!
いくらポピュラーだからといって、E.K.N などと略さないように。
Eine Kleine Nachtmusik という響きが また何とも雅やかなのだから。
この作品は、徹底的な娯楽音楽であると同時に、一分の隙もない完璧な芸術でもある。
そこが、すばらしい。
第1楽章
我々の世代なら、ヴィックス・ドロップのCM、♪ばーか、ばーか、エヘン虫~♪、
ヤングの諸君には、♪おーふろー で バスロマン~♪、
で おなじみ。
ウィットに富んだ会話を聞いているような、
華やかで 軽やかな メロディが耳に残る。
第2楽章
優雅で おだやかな 旋律。
気だるいような、暖かいような気分に身をゆだねていると、
にわかに動きがある。少し緊張するが、
すぐにまた、ゆったりとしたムードに戻り、ほっ と しながら 終る。
第3楽章
宮殿の広間で奏でられているような音楽。
短いが、軽い高揚感がある。
第4楽章
ウキウキと跳ねるような躍動感。
何だか せかせかと あわただしい。
そして、やったぜ、という感じ(!?)で大団円。
嗚呼、この作品のような、
優しくて、暖かくて、愉快な
人物になりたい。
今回、聴いていたのは、これ。
輸入盤なので解説は読めないが、
カラヤン指揮/ベルリン・フィル 1966年録音 グラモフォン
とても聴きやすい演奏。
低音部が少し強いか。
以前は まったく気にならなかったが、
今回は、低音を響かせる、ラジオDJを連想してしまった。
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