ジミヘンの
「VOODOO CHILD(SLIGHT RETURN)」 を初めて聴いた時、
ラストまで聴けなかった。
だって、ウルサイんだもん。
ウルサイと言っていけないなら、革新的と言おうか。
他の誰にも出せない音色を追求した結果、アノ音になったのだろう。
今は、ちょっとヘヴィーなブルースという感じで聴けるのだが。
私の場合、映画 『ポリスアカデミー』 で、ジミヘン・ギターを声マネする人を観たら、
「ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)」 が抵抗なく聴けるようになった。
我ながら軽薄な耳だ。
その 「ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)」 を含む 『エレクトリック・レディランド』 は、
1968年に発表された エクスペリエンスのサード・アルバムである。
この作品には、とにかくバラエティに富んだ曲が収録されている。
メロウな 「エレクトリック・レディランド」
トラフィックスの面々が絡む 「クロスタウン・トラフィック」
そのまんまジャム・セッションという感じの 「ヴードゥー・チャイルド」 ((スライト・リターンじゃないほうの)
ベース、ノエル・レティング作・ヴォーカルの ご陽気な 「リトル・ミス・ストレンジ」
アール・キングの曲を グルーヴィーなノリでカヴァーした 「カム・オン」
ギターが しゃべる 「レイニー・デイ、ドリーム・アウェイ」(私には “姉ちゃん、あんた おかしいヨ” と聴こえる)
等々。
そんな中、私のイチオシは、
ジミの 音色へのこだわり が美しい形で実を結んだ
「ALL ALONG THE WATCHTOWER」。
これは、ボブ・ディランの曲をカヴァーしたもので、
本家ディランも、このヴァージョンが お気に入りだったそうである。
12弦ギターあり(ゲストがプレイしているとの説)、
スライド奏法あり、ワウ・ペダルあり、
魔法のような音色に ウットリする。
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以下、独言↓